国際観光日本レストラン協会(安田眞一会長=新宿京懐石柿傳、172会員)は7日、ホテル椿山荘東京(東京都文京区)で創立60周年記念式典と通常総会を開いた。60年間の永年継続会員表彰や記念講演を実施。観光庁の金井昭彦審議官が祝辞を述べ、観光客のもてなしに食で貢献する同協会の活動をたたえた。
安田会長は「(初代会長の小川栄一氏が社長を務めた)藤田観光の椿山荘で式典を開催できたことをうれしく思う」と述べる一方、式典に先立ち行った総会で「次の100周年に向けて、後継者の育成が大事。協会には昨年、青年部ができ、現在70人の登録がある。将来の協会を担う青年部を大事に育てていきたい」と述べた。
来賓で出席した観光庁の金井審議官は「観光振興に長年取り組まれてきた会員の皆さまに敬意を表する。食は外国人から見た日本の魅力のトップに挙げられる。協会の役割がますます重要になる。さらなる技術の革新、もてなしを期待する」と述べた。
創立以来60年間の継続会員13社に安田会長が感謝状を授与。オータパブリケイションズの太田進社長が「日本の飲食の今後」と題して講演した。
総会では2019年度事業計画を承認。このほど全面刷新した協会のホームページによる会員の情報発信、食育事業とガストロノミーツーリズムの推進、会員の加入促進などを進める。
60年の永年継続会員は次の各社。
精養軒▽金田中▽岡半本店▽東京エアポートレストラン▽天一▽八芳園▽藤田観光▽行形亭▽か茂免▽瓢亭▽三嶋亭▽本吉兆▽太閤園
式典であいさつする安田会長